1. 領域観念
例一:これはあなたの本ですか。 いいえ、これは田中さんのです。
「こ」は、話者と相手が同じ領域にいる時、ある共通の物に使いています。
例二:これは誰のですか。 それは田中さんのです。
「こ」と「そ」は、話者と相手が対立領域にいる時に使いています。
「こ」は話者の領域にあるものを指す時、
「そ」は相手の領域にある物を指している時に使いています。
例三:あそこでちょっと休みましょう。 ええ、あの木の下がいいですね。
「あ」は、話者と相手が同じ領域にいて、
二人が外の領域にある物を指している時に使いています。
つまり、話者と相手が共通に見ている領域のものです。
2. 印象観念
例一:昨日駅前の花屋で花を買ったんだけど…。
ああ、あの店ね。あそこは、店員さんが親切だね。
会話の場合、話者も相手も共通に知っているものを指している時には、
「あ」を使いています。
それ以外は「そ」を使いています。
例二:弟は今パン屋でアルバイトをしています。
そのパン屋のパンはとても美味しいんです。
話者の話の中に出てくるもの、話者だけ知っているものは、「そ」を使いています。
例三:私の娘の名前は百合子です。この子は今幼稚園に通っています。
だだし、話者にとって身近なこと、特別な関心や感情を待っていることには「こ」を使います。
もっと簡単な使い分けは、
「あ」--> 頭の中で知っているもの (頭)
「そ」--> 自分・相手の言葉で出るもの (耳)
「こ」--> 目の前にあるもの (目)
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